こんにちは。オグです。
「パートアルバイト」と「正社員」って退職方法に違いがあったりするのか?それともパートアルバイトは退職する手続きは簡単なのか?
今回は退職に関して「パート・アルバイト」にスポットを当ててみてみましょう。
パート・アルバイトの退職は何日前が基準?
正社員と比較すると退職までの手続きが簡単そうに見える「パート・アルバイト」ですが、基準としては正社員と全く変わりません。
退職時に必要な手順は3つ。
①2週間前に上司に申告する。
②会社規定の退職書類を作成する。
③有給を消化して退職。
基本的には法律上で見ても正社員とパートアルバイトで異なる点はほぼありません。逆に言い換えるとパートアルバイトでも正規の手順をしっかり踏んで退職にのぞまないといけません。
有給消化に関して
案外知らない方が多いので注意が必要です。
パートアルバイトでも有給休暇はしっかり付与されています。(会社規定に準ずる形)したがって入社半年で5日付与。などの場合は、退職時には5日間の有給消化をする形となります。
結構知らない方が多いと思うので注意が必要ですね。
上司によって差がある!?
個人的な意見ですが、僕が以前(2020年7月まで)リクルートで求人の営業をしていた時にいろんな会社の人事の方や代表の方とお会いした時には、その会社の上司によって退職させる基準には差があるな。と感じていました。
ではどのような差があったかと言うと、
しっかりした上司ほど、正規手順を踏んで退職手続きを行う。
と言う事でした。
言い換えると、「チャランポランな上司(=職務怠慢な上司)は直前に退職申請を出しても受理してくれる」と言う点です。
なんとなく想像がつくかもしれませんが、職務怠慢な上司は申請手順とかも案外知りません。1週間前に退職したい旨伝えても受理される可能性があります。(※あくまでも自己責任で行ってください)
また逆に職務怠慢な上司は転職の期限を1ヶ月前から申請しないといけない。と思っている方も多い印象でした。僕が実際取引先の企業を訪れていると、
とおっしゃっている方も結構いました。
結局上司に寄って考え方や知っている情報も違ったりするので、早めに行動しておいた方が無難ではないでしょうか?
退職金はあるのか?
退職金制度ってそもそも法律が無い事をご存知でしたか?
これは正社員にも言える事ですが、退職金制度と言うものは、その企業が独自に社内規定で制定しているものです。
そこでパートアルバイトに対しての退職金は
企業に寄って退職金を支給する場合がある。
と言う事です。
初めて聞く方もいるかもしれませんが、企業によったらアルバイトでも1年間勤務したら退職金5万円支給などもあるので絶対ない。と言うことはありません。
入社時や入社前の段階で判断できるのか?
個人的にはパートアルバイトの方で退職金を入社前の段階で知る方法としては3点ほどあるかと思っています。
①面接時に確認
②ネットで調べる
③口コミで調べる
しかし。。。
①面接時の確認としては、面接者本人から直接面接時に聞きにくいかな。と感じます。
②③に関してはネット上でパートアルバイトの退職金まで書かれていないケースも多いのでこちらも期待がしにくいかと思います。
これを考えると①の面接時に確認する事が一番的確かなと思います。
しかし例外もあり。。。
(例外)面接時に申告される場合もある
昔(リクルート時代より以前)僕自身ドラッグストアで店長をしていた時に、パートアルバイトの面接を何十人とした過去がありました。
その当時は面接するときに使用する「面接チェックシート」と言うものが会社から面接時に使用する旨指示を受けていて、そのチェックシートの中に「パートアルバイトは退職金はない」旨の説明書きが記載されていました。
面接時には面接者に退職金は発生しない事の説明も行っていました。
このように企業によったら退職金の話を事前にされる可能性もあるかもしれません。
退職時の注意点は?
次に退職時の注意点ですが、こちらも僕がリクルート時代に企業訪問した際に聞いた話です。
このような悩みを抱えている方が多くいました。
共通している事としては「当日」だったり「突然」だったり急な事に困っている方が大半でした。
採用担当者や上司からしたら、「当日」に言われることによってシフト調整やその日の業務の組み直しが発生したりする為、非常に迷惑がかかってしまいます。
最悪のケースで言うと「売上減少や利益減少」に伴って訴える事もできます。
いくらパートアルバイトでも事前にはしっかり退職する旨を伝える必要性がありますね。
切り出し方はなんでもOK!?
今の事例を見ていただくと分かるかと思いますが、採用担当者や上司は「当日」に突然言われることに対して懸念感を抱いています。
そこで、せめて1週間から2週間前に退職したい旨しっかり伝えると案外簡単に退職できる可能性も高くなります。
ここまでの話で理解いただけたかと思いますが、退職する「理由」はそこまで重要ではありません。突然退職の事を言われる事が上司に取ったら痛いと言う事です。
理想的な退職理由は?
これも個人的な意見ですが、
・体調不良
・学校が忙しくなった
・旦那の転勤
・自分には向いていない
・他の仕事をしてみたくなった
なんでも理由はいいと思います。
重要なのは「突然辞められる事」なので理由より早く申請をしましょうね。
簡単に退職しやすい職種は?
それでは僕自身がリクルート時代に感じた退職しやすい職種と理由をお伝えしたいと思います。(あくまで個人的観点なので絶対ではありません)※パートアルバイト観点
職種 | 退職期間の予測 |
---|---|
飲食業 | 1週間前なら可能の場合が多い。(シフトが1週間で運用している企業が多い為) |
小売業 | 2週間〜4週間前なら可能の場合が多い。(シフトが2週間〜4週間で作成が多い為) |
建築業 | 4週間前なら退職可能の場合が多い。 |
運送業 | 4週間前なら退職可能の場合が多い。 |
オフィス系(事務など含む) | 4週間以上かかる可能性がある。 |
病院系 | 4週間以上かかる可能性がある。 |
営業系 | 4週間以上かかる可能性がある。 |
サービス業 | 4週間以上かかる可能性がある。 |
※)法律上は2週間前と言う規則ですが、あくまで体感目安です。
ここでの退職目安の共通点としては「戦力として数に入れられているか?」と言うことです。
飲食・小売業
飲食店や小売業などは店舗内に社員がいたり、準社員やエキスパート社員など同じ店舗内で役割を担っている場合が多いです。そこで店長としての判断は「パートアルバイトにはそこまで責任のかかる業務を与えていない為」1週間や2週間前に退職希望を出されても対応ができる場合があります。したがって目安としては1週間〜2週間長くても4週間で退職することが可能と思います。
建築・運送
建築・運送系も小売業と同じくパートアルバイトにそこまで責任を持たせていない場合が多いです。しかし、個人企業によったらパートでもトラックを1台所有して運送。なんて事もあったりします。したがって後任が見つかるまでの期間として4週間くらい退職にかかる可能性も十分にあると思います。(高時給のため運送などの場合は後任が見つかりやすい。)
その他の職種
僕の体感として2週間で退職できる事は「稀」かなと思っています。理由としてその他の職種は「戦力」として計算されている可能性が高く、また後任が入るまで退職できない。(オフィス系だと人気職にはなるが、時給が低いところが多く後任が見つかりにくい。また今のコロナ禍の影響で三密を避けている人が多いため)最悪のケース3ヶ月くらい退職できなかった。となる話も多々聞いたことがありました。
それでも法律は2週間前でOK
それでも退職申請は法律上2週間前に上司に伝ると退職させてはもらえます。しかし上記の観点から揉める場合などもあるため、早めに申請を出しておく事をおすすめします。
パートアルバイト退職時の総括
パートアルバイトの退職期間は法律上2週間前の申請でOKです。
しかし、企業としては「簡単に辞めさせてはくれない」場合が多い印象です。
どうしても早く辞めたい場合は4週間前くらいから何度も退職したい旨をしっかり伝える必要性があります。
会社と言っても対応するのは人間なので最終的に情に訴えかける。などの方法になってくるかとは思います。
揉め事にしたくないなら早めに退職願いを出すようにしましょうね。