2020年10月28日、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、お笑いコンビ『ハリセンボン』の近藤春菜さんと、エッセイストの内田也哉子さんが対談し、その内容が反響を呼んでいます。
内田也哉子 「夫婦ケンカは隠さない」
内田さんは俳優・樹木希林さんと、ロックシンガー・内田裕也さんのひとり娘。夫は俳優の本木雅弘さんで、夫婦の間には2男1女の3人の子供がいます。
インタビューで家族や子育てについて語った内田さん。夫の本木さんについては「私よりもはるかに気が利く小姑です」と語っていました。
私よりもはるかに本木のほうが気が付くし、お母さんのようなきめ細やかさがある。
旦那さんというよりも、小姑。お姉さんがいるという感じがしてします。
出典元:スッキリ
普段、本木さんと衝突することがあるかと尋ねられると「しょっちゅうですね」と回答をしています。
夫婦がもめていると、長男が「2人とも悪くないから!」と止めに来ることもあるそうです。
しかし、子供の前で夫婦のケンカを隠すようなことはしていないといいます。その理由について内田さんは次のように話していました。
子供たちの前ではぴしっとしてて、急に影でっていうのではなくて、常にそれはもうもれてしまっているだけなんですけど、そこの中からもう学んでもらうしかない。
こうやって、他人の2人は一生懸命すり合わせながら、家庭を築いていくんだなと。
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「夫婦ゲンカを子供に見せてはいけない」とよくいわれますが、時に意見がぶつかったとしても、それを乗り越えようと試行錯誤する夫婦の姿を見て、子供たちも感じるものがあるのかもしれません。
また、子育てでは、子供それぞれの個性を尊重するようにしているといいます。
若い時の子育てからいろんな試行錯誤の末、今はやっぱり一人ひとりの『持って生まれたたち』っていうのはあるから、それを見極めて、親のやらせたい方向に閉じ込めるのでなく。
世の中に迷惑をかけないというのは大前提ですけど。裕也みたいになったら困っちゃう。
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「結局、自分を育ててるということに返ってくる。この世を去る時に1ミリだけ大人になれたのかなって思う瞬間が来たらいいな」と考えを語っていました。
ネット上では、インタビューを見た人からさまざまなコメントが寄せられています。
グッときた。『子育てが、自分育て』という言葉、すごく納得です。
内田也哉子さん、言葉選びがとても素敵。話し方とかすごく好きだ。
親の立場を経験してないけど、「1ミリだけでも成長したかな」と思える生き方をしたいと思いました。
夫婦ケンカは子供に見せちゃだめっていうけど、そういう親の姿から学ぶものもあるよね。
2018年に亡くなった母・樹木さんの人柄について「母はどんな状況でも、おかしみを拾う人だった」と表現していた内田さん。
物事の『面白い側面』を見て、前向きにとらえる樹木さん流のスピリットが、母から子へ脈々と受け継がれているのでしょう。
夫婦関係や子育てにまつわる内田さんの考え方は、多くの人の心に響きました。